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CONCEPT

D・D・LABOの理念

当ラボではドクターからの指示だけで技工物を製作するのではなく、製作方針を一緒に相談し合える歯科技工所を目指しております。
歯科医院側でこう作ってほしいというご希望があっても、技工所からすると難しかったり、より良い改善案を提示できたりすることもあるからです。
そのため、私たちは依頼内容を必ず精査し、「無調整」という理想に向かって、どこの技工所よりも綿密なコミュニケーションを行います。D・D・LABOの料金設定は他の技工所に比べて確かに割高かもしれません。
その分わずかな手間を惜しまず、納期は一定でありながら、高品質のものを提供し続ける自負があります。
また、一つ一つの院の治療方針などを汲み取ってお付き合いをしていくので、最新情報や新しい技術などのニュースもすぐにご提供が可能です。
ワンランク上の技工物を製作するために、先生と切磋琢磨しながら共に成長する場、より患者さんの笑顔が増えるような商品提供が出来るラボであり続けること。
それがD・D・LABOの思いです。

「無調整」という理想に向かって

良い技工物を作るための考え

私は歯科技工所が単なる「イエスマン」になってはいけないと考えています。なぜなら、ドクターに言われるがまま技工物を製作して、すぐに納品するだけでは、本来の目的である「良い技工物を作る」ことを突き詰められないからです。だから、ご依頼が来たときには、こちらから何か提案が出来ないかを常に考えています。医師と技工士が共に切磋琢磨していける場でありたいというのがD・D・LABOのコンセプトです。と言っても、当初は率直な意見を言うのは苦手でしたが、しっかりと話をすれば実際に良い物が出来上がるのは間違いないので現在のスタイルに落ち着いています。

歯科医院の満足度につながる取り組み

当ラボの目標の一つが「無調整」という考えです。技工所で製作した技工物が患者さんの口に合わないと医師の方で調整しなくてはいけません。たとえば、患者さんのご要望を伺い、では削りましょうという流れを繰り返すと、30分から40分、場合によっては1時間以上要することもあります。その調整時間は大変な「コスト」です。

歯科医院の経営も厳しさを増しており、価格差が出るところは技工物ということで、技工物の値段を下げる流れがあります。しかし、もし嚙み心地や色合いが共に無調整なら、治療時間はわずかで済みます。すると、医院によってはもう一人患者さんを診察することが可能となり、診療の技術はそのままにチェアの稼働率が高まるといったメリットがあります。また、患者さん側のメリットとしては治療が短時間で済むので、満足度が上がりリピーターや口コミに繋がる確率が高まることでしょう。

無調整の技工物を生み出すには

ただ、このような無調整の技工物は必ずできるわけではなく、実に紙一重です。患者さんは技工物が少しでも高ければ「高い」と感じ、わずかに低くても「噛みづらい」と感じてしまいます。技工物の噛みあわせの違和感は0.025mmのセロファン分、つまり髪の毛一本程度の間隔が空いただけでも問題が生じてしまうのです。そのため、先生との綿密なコミュニケーションを行い、全ての技工物で無調整は難しいにしても、調整回数は2~3回、時間にしても10分以内で済む技工物の製作を基準に置いております。そのうえで完全な無調整を実現するために日夜試行錯誤を繰り返しています。

最新のデジタル機器と職人作業のハイブリッド

手作業によって作られる
精巧な質感と色味

現在多くの技工所でデジタル化の潮流が広がってきています。しかし、まだまだデジタルでは対応出来ない職人の手作業が必要な分野も数多くあります。たとえば、技工物の透明感や質感の調整です。当ラボでは、完全アポイント制で医院に出張してのシェードテイキングも行っております。一人一人の患者さんのお口を分析し、汚れや影の具合などを数十色の材料を使い分けることで極限まで精巧な色味を追求しています。この微妙な色合いの調整は今後もデジタルでは真似できない分野でしょう。

デジタル設備を取り入れるメリット

ただし、大切なのは手作業とデジタルは相反する物ではないということです。デジタルにはデジタルの良さがあり、当院では患者さんにピッタリ合う技工物を突き詰めるため、高品質の3-Dプリンターなど最新のデジタル設備も導入しました。デジタル化は歯科材料の節約や、技量に関係なく印象採得できるなどのメリットがたくさんあります。さらに、データを取る際にも、「こういう形にしたい」「もう少し狭くしてほしい」などドクターの方とコミュニケーションをはかり、一つ一つの院に合わせたオーダーメイドのデータを蓄積できます。最新のデジタル機器により形態面に関しては高品質を維持し、最終的な色調の調整などは職人の領域を突き詰めることで、どのようなドクターのご要望にも対応出来るハイブリッドな体制を整えています。そこは、最初の頃より積極的にデジタル設備を導入してきた当ラボの強みです。

業界の流れを踏まえオールデジタルにも対応

オールデジタル化に向けた流れ

現状の技工所は手作業だけ、もしくはデジタルのみと二極化していますが、今後はオールデジタルの流れになっていくのは間違いありません。実際に学会に赴けばデジタル化の流れが日に日に強まっているのを実感しています。そのため当ラボでも変化に対応出来る歯科技工所として、打ち合わせから納品までをすべてデジタルで行える「オールデジタル」体制を整えました。印象採得は口腔内カメラで撮影し、デジタルデータをもとに高品質の3Dプリンターで模型を起こせば衛生士の腕や模型の良し悪しに左右されずに様々な技工物を製作できるようになります。また、どんなに高い模型材料でも、固まるときには収縮し、石膏をつぐときには膨張するなどの誤差が生じるものです。そこの誤差がデジタルだと発生せずデータに忠実な技工物を再現できます。

オールデジタルの流れが進んだとき、当ラボでは黎明期より一早くデジタルを導入した経験数、実際にドクターの方と共同で様々なデジタル機器を使いこなしていたという強みがあります。デジタルは何でも可能と言っても、きちんと使いこなすためには様々なノウハウが必要です。
そのため、新しくデジタルを導入したい医師の方のサポートを行うことも可能ですので、一度お問い合わせいただければ幸いです。

オールデジタル化されても
変わらない思い

オールデジタルは患者さんの満足度も高くなることから、今後は口腔内スキャンの導入、CTの普及、それに合わせて保険の点数が大幅に変わるなど歯科診療の風景は一変することでしょう。しかし、変わらないのは、患者さんのために技工所とドクターが共に切磋琢磨し、確かな品質のものを作ろうという心構えです。私はそういう思いを持った方とこれからも一緒に仕事をしていきたいと考えています。当ラボでは製作した技工物の写真や動画なども豊富にご用意しております。是非言葉だけではなく実際に当ラボの技工物をご覧いただき、確かな品質を実感してください。